私のこの感情を、想いを、胸に宿る小さな熾火を、どう言い表せばいいのか。黒く沈んだ澱の重さに、自分自身が引きずられる。何も見えず、息もできず、言葉も出ず、何も聞こえない。何も触れず、揺蕩う浮遊感。指先のひとつも動かせずに、ただ深く、深く、堕ちていく。もう何も言葉にできない。後戻りも…できない。それでも君と出会う前に戻りたいと、思ったことも、考えたことも―――無い。【言葉にできない】
4/12/2024, 2:03:49 AM