毛布

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昨日のタイトル「美しさ」については、じつはここ数週間ぐらい気になってた言葉で、というのも「美学者」という方が社会現象について書いてる新書を読んでたら、いきなり「陰謀論は………美的な満足度が高い」とか、「美学者〇〇は、人々が陰謀論に惹かれるのは……「美的魅力」によるものだ…」みたいな表現が出てくる。日常的な「美」の使い方なら陰謀論は別に美しくないし、陰謀論の魅力についてはもちろん他の要素やより適切な形容もあるだろうし、だからこの美学者、「美」をより広義の精神作用の意味で使ってるんだろうけど、それはどゆこと?と思ってあちこち探すんだけど、それはどこにも書いてない。そのままで「美」とか「美的」とか「美学者」とかいう言葉が頻発してて、「あなたの美しさって何やねん??」ってなって読み進められなくなる。

新書が岩波、講談社、中公に富山房ぐらいしかなかった頃は、専門家が専門領域をコンパクトに解説していて、いろいろ教えてもらったし、でも難しかった。岩波新書なんて、全点奥書きに「道義の精神に則らない日本の行動を憂慮し、批判的精神と良心的行動の欠如を戒めつつ、現代人の現代的教養を刊行の目的とする」とか書かれてて、だから読んでても難しくて分からないのもあった。
何かの専門家が、専門外のこと、もしくはエッセイを新書にするような〇〇の壁現象の頃から、新書の出版タイトル数が増えて、するとたぶん編集者がPOPまがいの〇〇が9割とか、なぜひとは〇〇できなくなったのかみたいなキャッチーなタイトルを当ててくるので、読んでもどうして〇〇できなくなったのかが分からなかったりする。
なんかもう、タレント活動が本業の自称〇〇学者とかYouTuber系の〇〇評論家の営業の場にもなってる。

もちろんTOKYO MXの「なんて美だ!」(毎週火曜24:00-24:30)も、毎回 のように「それって美なの?」から始まるんだけど、こちらは出演してる現役東京芸大生がむしろスマートで、もしもこの人が新書を出したら、意外となかなかゴツい高階先生みたいなのを出してくるんじゃないかと思ってしまう。

1/18/2026, 12:17:27 AM