木漏れ日
こんなにも穏やかな時を過ごせるとは夢にも思わなかった。
静か…。
時々昔の色々な事が通り過ぎていく。なるべくそれ以上掘り下げない様にさらーっと記憶の彼方に流してみる。
昨日言われた言葉に胸を鷲掴みされて、嫌い…自分も皆も…。
出口のないトンネルに歩き出そうとする自分に、平気、忘れて、気にしない、まぁいっか…と声を掛ける。
外に出て大きく深呼吸する。
今この時を楽しんでいる。
木漏れ日が冷たい私の心を暖めてくれる。
青い空に雲はない。
此処に1人佇んでいる。
俯瞰してみる。
この小さな片田舎の片隅で1人、空を見あげている。
やがて小さな日本島が見える。
海がキラキラ広がった青い小さな星が見える。
漆黒の暗闇に星が限りなく広がる。
太陽の光が熱い。
絶対の孤独の中に私と同じ思いの誰かが何処かの星にいるような…。
その星では木漏れ日はどんなふう?
聞いてみたい…。
5/8/2025, 7:56:35 AM