川柳えむ

Open App

 残業がやっと終わり、深夜近く。
 帰るその前に、その場所へと足を運ぶ。
 ドアチャイムを鳴らすと、マスターとその娘がこちらを向いて笑った。
「お疲れさまです!」

 約束をしているわけではない、けれど、いつの間にか出来上がった暗黙の了解。名前のない関係の、口にしない待ち合わせ。
 終電までもう少し。
 君と一緒にこうして飲んでいたい。


『ミッドナイト』

1/26/2026, 10:43:57 PM