憂一

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『夢見る心』

少しでも多くの人々を楽しませたいと夢見て、ゲーム会社に入った。
プロジェクトマネージャーという、スケジュールを管理したり、予算を管理したり、クリエイティブを支える職に就いた。
ゲーム作りに携わる夢は叶えられたけれど、いつからか自分の弱さにばかり目がいくようになった。
形あるものを作る力を持つ人々の中で、形あるものを作ることが出来ない自分と、毎日向き合い続けなければならない。
「少しでも多くの人々を楽しませたい」という夢を持っていたことなど忘れてしまっていた。
人を楽しませるという利他的な動機は嘘だったのか。
それは違うような気もする。
人を楽しませたいという気持ちも本当だ。
それでも、自分を認めてもらえなければ、活力をどんどん失ってしまう。

自分をどのように肯定すればいいのだろうか。

4/16/2024, 10:56:31 PM