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▶128.「願いが1つ叶うならば」
127.「嗚呼」
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1.「永遠に」近い時を生きる人形‪✕‬‪✕‬‪✕‬
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イレフスト国 技術保全課ホルツ課長の執務室にて

「ヤン、どうじゃ」
「どうにも、ですね」
「そうか。引き続き頼むぞ」
「分かっております」

ナナホシというメカが収められていた収納庫に貼り付けられていた説明書。
結局軍には出さず、ホルツの懐に入ったままだ。

軍は、どうしても‪✕‬‪✕‬‪✕‬と名乗ったシルバーブロンドの男を捕まえたいらしい。
あの将軍のことだ。彼そのものが目的ではなく、練度をあげるための実地訓練のつもりなのだろう。

「情報を集めるために軍は噂まで流しているらしいのぅ」
「そのようですね。しかしナトミ村から反発が出ており、洗濯屋を中心に影響が広がってきています」
「あそこは軍にしたら金の畑にしか見えんのじゃろ」
「いい気味です。では失礼します」

外に出ていく部下を見送って机に向き直る。
元対フランタ技術局から回収した資料と、
件の説明書の突き合わせ作業をしている所だった。
これが中々楽しい。

願いが1つ叶うならば。
「わしが生きているうちに渡したいのぅ」

それでもって誰にも邪魔されずに、彼と語らいたい。
ナナホシのボディがどうなってるか見せてくれたらもっといい。

「1つといっても、オプションだらけじゃの」
尽きない欲望に、自分を笑った。

3/11/2025, 9:48:43 AM