瑠璃

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《明日も変わらず》
(刀剣乱舞/小竜景光)
敵を倒し、歴史を守る。

それが刀剣男士の本能であり、宿命。

けれど時々考えることがある。


「この戦いに、終わりはあるのかな」


戦場で思わず口走り、ハッとして口を塞ぐ。

隣にいた燭台切光忠は小竜の呟きが聞こえたらしく、にごりと笑う。

「どうだろうねぇ。まぁ、歴史修正主義者を殲滅するまで終わらないからね」

「終わるのかな。ずっと戦ってきてるけど、一向に減る気配がない」

「敵も知恵を出せば、戦も難航するだろうしね?」

「きっと明日も、その明日も。戦ってるんだろうね」


終わりのない戦など、人なら気が狂うだろう。

でも自分たちは刀剣で、人の形をした付喪神だ。

けれども人の姿を得てしまえば、心を持ち、喜怒哀楽を浮かべる。

「気の遠くなる話だよ、戦の終わりなんて」

数多の主を転々としてきたからこそ、変わらない日々を過ごすことの苦痛には敏感なのかもしれない。


きっと明日も、来年も、何年先も戦っている。

終わりのない戦いに気が狂うのはいつだろうか。

9/30/2024, 10:25:54 AM