たろ

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【雪】

雪やこんこ、霰やこんこ。
降っては、降っては、まだ降り止まぬ。
犬は喜び、庭駆け回り。
猫は炬燵で丸くなる―――。


炬燵から出て来ない、色素の薄い髪。
窓硝子に張り付くようにして外の景色を眺め、お行儀良くお座りしているのは、金色の毛並みを持つ優雅な貴婦人。
「寒いねぇ。雪は降ってるかい?レディ?」
貴婦人の背中に声をかけつつ、温かい飲み物淹れたマグカップを炬燵の上に置く。
「柚子の蜂蜜漬けのお湯割り。熱いから気を付けてね。」
ひと口すすってから、貴婦人の左隣に陣取る。
「わふん。」
ふいっと貴婦人が踵を返した。チャッチャッと床を鳴らしながら、炬燵と一体化したモノに近付く。
「…ぅん?アリア?」
炬燵から這い出して来る色素の薄い髪が、フワフワと揺れた。
「くぅ~ぅ。」


1/7/2026, 10:32:13 AM