その数字を見た瞬間、それまで胸を締めつけていたざわめきが、紙を持つ指先の震えとともにすっと消えた。「——母さん!」息を詰めたまま、もう一度確かめる。確かに、そこにある。「……あったよ。合格……!」声が震えた。けれど、それはもう不安のせいじゃなかった。【心のざわめき】
3/15/2025, 4:41:33 PM