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『冬は一緒に』


寒い冬の日の朝だった。
まだ陽は眠りについており、辺りは薄暗かった。

つんと肌を割くような冷たさは幾年経っても慣れない。
降る雪を見ているとどこか虚しいこの感情はなんなのだろう。

キャンバスの白紙のような真っ白さは、なんだかいたたまれなくさせ、私の心を締め付ける。

小さな芽も起きる気配が全くなく、寒さのせいか、その場にうずくまり、身震いした。

『おねぇちゃん、雪!雪だよ!!』

かつていた、小さな手のあの子は私の元を離れ、今や花になっている。
私に春が来ることは二度となくて、あの子が冬に戻ってくる事も二度となくて


冬は一緒に、私と詩を嘆くしかない

12/18/2024, 10:46:43 AM