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死ぬ事よりも怖いものがある。
認知症になってしまう事だ。
亡き母は70代前半でアルツハイマーになった。
私は母に似ている。
おそらくそれも遺伝しているだろう。
死ぬ事は怖くない。
むしろ早く死にたい。
94歳の父は老齢の為に惚けてきている。
先達ての入院では、看護師にセクハラ行為をしたと報告があった。
家族には一度も見せた事のない父の姿…いや本性か。
第一子である私が産まれる前はかなりの遊び人だったと母から聞いている。
子供達には見せない姿だったのだろう。
それが「父親」としての彼の姿勢。
その箍が外れた。
それで父への娘としての情が失くなったわけではない。
家族としての絆はそう簡単には消えない。
とはいえ、この先ますます惚けていく父に愛情を持って接することが出来るだろうか?
セクハラを隠している反動か、母が生きていた頃は母に、今は私に対してモラハラをする父に。
私自身、心療内科に通う身だ。
家族の絆よりも傷つけられ心を壊されるだけかもしれない。
私は父を看取ったら、なるべく早く死にたい。
妹に迷惑をかけたくない。
一人にしてしまうのは心配ではあるけれど、妹に苦労させたくはない。
人は誰しもいずれは死ぬのだから、それは受け入れて欲しい。
私なりの愛情だ。
伝わりはしないだろうけれど。
出来る限りは残していく。
だから、許してください。
私は。
本当はこの世に生まれてきたくはなかった。
家族を愛している。
でも、この世に私の生きる場所はない。
せめて今は家族の為に生きる。
娘としての義務を終えたら、全ての枷から解き放たれたい。

3/7/2026, 12:41:58 AM