27(ツナ)

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もしも未来を見れるなら

「ねーねー未来が見れたら見たい?見たくない?」
特に深い考えはなく、ただ暇だったから友達に尋ねた。
「未来を見る、だけ?未来に行くとか未来を変えるとかじゃなくて?」
「そ。見るだけー。」
友達は少し困ったような顔して考え込んだ。
「えーもうそんな深い話じゃないから真剣に考えんでもいーよぉー。真面目ちゃんだなぁ。」
「……見たく、ない。見たく…なかった。だって───。」
最後小声で言った言葉がわからなかった。
「ん?」
「あ、いや、なんでもない。私は未来なんか見たくないよ。どうせ決まってることだし、結末わかったら面白くないじゃん。それよりも、今!今が楽しいかどうかが重要!でしょ?」
変に誤魔化そうと急に饒舌になるから、あたしもどうでも良くなって笑った。
「確かに!そだね。今が大事ー。楽しい今にカンパーイ!!あははははっ!」

その数日後、私はビルから飛んだ。
落ちてる時に、何となくあの子が言っていたことを思い出した。
「見たくなかった。だって、あんたが居なくなったら、私はひとりだ。」
そっか、あの子は未来見たことあったんだ。
「ひとりにさせて……ごめんね。」
ゴシャッ!

4/19/2026, 10:50:45 AM