『窓から見える景色』
私はもともと心臓が弱く、心臓の病気も患っており、生まれてから入退院を繰り返していた。
退院といっても1週間ほど。私の体調も優れ、お医者さんからの許可が降りたら退院して家に帰ってきているけど、ほとんどが病院での生活。
病院の中にずっといれば退屈だと思われるかもしれない。けど、看護師さんとかとお話したり同じ歳の子で入院してる子とかとお話したりするのも結構楽しい。
でもやっぱり外の世界には憧れる。新しいスイーツ屋さんが出来たとか、隣町に大型ショッピングモールができたとか。耳寄りな話を聞くとすごく行きたいなと思う。家族と動物園に行ったり、水族館に行ったり、遊園地に行ったり…出したら止まらないほど。
外の世界に行くことは出来ないが、見ることは出来る、「窓」
目の前にスイーツ屋さんも、ショッピングモールもないからそれは見れない。
けど、自然は見える。
いつも、自分の病室の窓から外の世界を見ている。
私はいつもこの窓という存在が好きで、暇さえあればずっと見ている。
窓からは同じ景色しか見れないけど、空の色も日によって違うし、季節によっても咲く花、飛び交う虫たちは違い、葉の色や木の葉の量なども変化している。本当に同じ場所から見ている景色か疑うほど。まさに十人十色。
私はこの「窓」が外の世界の情報を寄せ集めて、小さな枠組みに一纏めにしてくれているみたいで、好き。
9/25/2022, 12:51:29 PM