反抗期が来た。
20半ばに差し掛かり、人や世界の輪郭が少しずつ見えてきた。
今まで深く考える必要もなく、悠々と乗っていた誰かの敷いたレールの上を走るトロッコを降りた。
ある人は自分の短所を隠すどころか、自覚すらなく人に振りかざしている。
ある人は根も葉もない夢を語り、足元を見ることなどなく遠くばかり眺めている。
ある人は大した功績を残してもいないのに賞賛を過剰に求め今を怠けている。
ある人は自分の不遇を呪い人を同じ沼に引きずり込もうとしている。
ある人は自惚れから人の粗ばかり見て自分を棚に上げ人を見下している。
ある人は協調性を盲信し逸脱した行為を過剰に批判することで愉悦に浸っている。
ある人は数字ばかり追い犠牲から目を背け目的の達成に囚われている。
汚い人間ばかりだ。
そんな人間が無数にいて自分の友達、親、仲間、知り合いとして横にも数多いる。
ここにいれば自分も同じ種類の人間に見られてしまう。
反抗しなければ。もがいて別の場所に行かなければ。
でも決して綺麗な人間になりたいわけじゃない。
どうせひとり残らず汚い人間。
だから自分の望む汚れが欲しい。
これが自分なんだと誇れるような醜い生き物でありたい。
10/15/2024, 4:19:40 PM