貴女との関係って、何かしら?
ふとそんな事を思ったある休日。机に向かい、宿題を黙々と進めていた。三十分経ったので、休憩をとる。そんな時に、頭を休めることが出来ない考えがよぎった。
〔形が無いもの?でも…。形にしたいもの?〕
一人でブツブツと呟いていると、あっと言う間に休憩時間を過ぎていく。
しかし、今の悩みは眼の前の宿題より大切かも知れない。
〔形に囚われない関係?…でも、そんな簡単なことじゃ、無い関係。〕
口から言葉が流れるように出てくる。その言葉達は、貴女との関係を肯定も否定もしないものばかり。曖昧な物。
〔貴女との関係、私はもっと深くなりたい。でも、
私が望む形と、貴女の望む形と一緒、なのかしら。〕
だんだんとナーバスになってしまう。嗚呼、駄目。
タンブラーを手に取り入れて置いた、
温かいココアを一口、ゆっくりと飲む。
じんわりと甘さと苦さが口に広がる。美味しい。
もう一口飲む。先程よりも、甘く感じた。
はぁ…。ため息をついて、タンブラーを机に置く。
このまま答えの無い考えをしているより、
きっと宿題を進める方が私の為だ。
形の無い関係って、いつか形になる物かしら。
9/25/2023, 4:30:03 AM