圧倒的にペンギン

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【眠りにつく前に】

夜中の出来事。
「はー花火楽しぃーーーー」
私はロケット花火を警察署に打ちまくっていた。

当然すぐ警察官が出てくるだろうがいつものように頭がおかしいフリをすればなんとかなるだろう。
これが処世術というやつである。

などと考えていると
「おい、何をしているんだ」
誰かが声をかけてきた。

私はとっさに鼻に指を突っ込み間抜けな演技で対応した。
「あひぃぃぃーーー?」

「あっ先輩じゃないですか!」

よく見ると会社の新人だった。

これは先輩として体裁的に良くない。
私は冷静に対応した。

「何か用かね?」

すると新人は
「花火ですか?皆でやりましょうよ!」
と言い出した。

見ると警察官がぞろぞろと出てきた。
手には花火を持っている。

意外だ。
「いいんですか?」
私が恐る恐る聞くと警察官は「皆でやれば怖くありませんからね。やりましょうよ」
と気さくに答えてくれた。

「いよっしゃぁぁーーーー」
言質を取った私は遠慮なく警察署に花火を打ちまくった。

─翌日
私は国家転覆罪で死刑になった。

ちなみに会社の新人はキ◯ガイの真似をして難を逃れていた。

11/2/2024, 10:13:04 AM