あいまいな空
今日の天気は曇り。
事務所の窓の向こうには、出荷前の真新しい車、お仕事中のカラーコーン、風になびかれた雑草がいつもと変わらずそこにいる。
配属されたとき、迷わず窓辺の席を選んだ。
自分自身に期待と足枷の意味を込めて。
外に出なけりゃ、霧雨が降っていることも気づけない。眼鏡をかけてなきゃ、水滴で視界が不良になることにも気づけない。
右耳からはラジオ、左耳にはパソコンの音声をのせて、1日は過ぎていく。
仕事をしているのかと言われれば、うーんと唸り、サボっているのかと言われれば、それもうーんと唸らざるを得ない。
とてもあいまいな1日だ。
そして明日は海に行く。
清掃だろうが、死ぬためだろうが、海に帰りたいとさえ思う。
海から出てきたわけでもないのに。
6/15/2023, 6:00:01 AM