真っ暗な部屋で眠っていたの
ある時光が差し差し込み
貴方の小さな手が私をそっと
包んでくれたわね。
それから毎日貴方は私に
可愛いワンピースを着せてくれて
優しく髪を撫でてくれた。
どこに行くにも私を連れて行ってくれて
色々な景色を見せてくれた。
眠るときは私を抱きしめてくれた。
貴方から貰った名前は最高のプレゼント。
貴方がローズ色の口紅をして、
綺麗な宝石をつけ、自分のお世話をする頃
私の眠る場所は星が見える窓の側
私の役目は終わってしまった。
明日になれば私はここを離れ
貴方に貰った名前では呼ばれなくなる。
明日さよならの前に私との日々を
思い出してくれたら、
最後に名前を呼んでくれないかしら。
その大きな手でそっと
暗い部屋に戻してくれたら嬉しいわ。
8/20/2024, 12:26:01 PM