「雪」 灰色の重たそうな雲から、白い雪が降ってくる。手がかじかむ手を擦り合わせつつ、ゆっくりと白い息を吐いた。 こんな雪の日は、嬉しそうな君の笑顔が頭に浮かぶ。雪が大好きでいつも子どものように無邪気に笑っていた。僕はそんな君の笑顔に元気をもらっていたのに。今、君はこの雪をどこで誰と見ているのだろう。あの笑顔を誰に向けているのだろうか。 寒さのせいか鼻がツンと痛み、僕は灰色の空を憎々しげに見上げた。
1/7/2026, 2:16:27 PM