題 後悔
「あの時告白しとけば良かった・・・」
私は、前の席で仲良くご飯を食べている島原くんと関谷さんをみて呟いた・・・。
付き合いだしてから、教室で毎日一緒にお昼を食べている2人。
見ている私は辛くて仕方ない。
だけど、昼ご飯は教室で食べないといけないから仕方ないよね。
ずっと島原くんが好きだった。
そこそこ話してたし、隣の席になって勉強教えていたから仲良くなった気でいた。
・・・でもね、わかってたんだ。
島原くん、たまにチラッと私と話している時に視線そらしてるの。
その先にあるのが関谷さんだってこと、私、気づいてた。
だからこそ、ムキになって、話しかけて、出来るだけ仲良くなろうと話題の共通点探して、いろいろしたけど・・・。
そうだよね、ここで頑張っても、私は成功しなかった。
ここから逆転なんて無理な話だったんだ。
それでも・・・。
それでも、告白しておけば、と思わずにいられない。
たとえ振られたとしても、この気持ちを、溢れる気持ちを伝えたかった。
知ってほしかった。
結局、島原くんから関谷さんに告白したんだ。
私がどうしようか迷っている間に。
毎日後悔の日々だ。
でも、まさか付き合ってる人がいる人に好きでしたなんて言えるわけない。
だから・・・。
私は机に伏せった。
だから、私はこの気持ちを胸に秘めているしかない。
苦しいくらいに突き上げている悲しみと切なさが混ざった気持ちを・・・。
この胸の中に閉じ込めておこう。
5/15/2024, 11:28:41 AM