抹茶売りの少女

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彼がいない世界に価値はない。

そう思ってしまうほど、狂おしいほどに愛おしいほどに、
愛していた。幼稚園からずっとずっといっしょで、女子ともめ事があったときから
私は彼に依存した。

その彼が、
「死にたい。」
そう言った。
なんで相談してくれなかったの。
なに?誰が悪いの?
色々言いたいことはあった。
でもまず、

「いっしょに死んであげる。」

彼の気持ちの尊重がだいじなんだって。
なんかのサイトに書いてあったの。
嫌だ。彼に先になんて行かせない。
私のあとなんてもいや。

私の世界が終わるとき、君といっしょ以外に考えられない。
私の手で殺す以外、彼の死因がわからない。
呼吸が弱くなるところも、苦しそうな顔も、だんだん弱くなる心音も感じながら
ぜんぶぜんぶ見ていたい。そして、そんなところも愛してる。

すばらしいハッピーエンドだと思わない?

6/7/2023, 12:22:37 PM