Rutu

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あ、えっと…告白してもしなくても、先輩といる時は気まづかった。お互いに人見知りでしかも先輩後輩だからだ。先輩との時間が楽しくて、でもそんな時間も明日で終わりで…先輩、今からもっと知りたいって言ったら遅いですか?
前回投稿した日から時は流れ、次第に先輩を見る機会もほとんど無くなった。それでも私は先輩の姿を探し続けて先輩の姿を追った。私の努力ももう少しで終わりを告げる。明日が…卒業式だからだ。先週の金曜日、卒業生を送る会が開かれた。そこで久々に目にした先輩は髪も短くなって、涼し気な顔をしていた。2年が企画したクイズの決勝まで残り、見事に優勝した。先輩が数学を解く姿、先輩が英語でミスをするお茶目な姿、優勝した後に

「余裕でした( ¯﹀¯ )どや」

と言う姿。全てが身にしみた。そして好きだという気持ちがまた溢れ出した。私にはやっぱり先輩が必要なんですよね…先輩と離れたくないです。

随分前の話だ。先月のバレンタイン。私は君に渡したいと思った。なぜ?って、それは周りを警戒しているから。もし幼馴染くんが本命を貰ったとして、私の元から離れていったら…そんな事考えたくもない。私は君に興味がある。君のことをもっと知りたい。それでもこの感情はまだ好きなのかどうかもわかっていない。

「ねぇ君、これ!」

「ありがと」

特別感もない今までと同じようなトーン。意味だけはちゃんとあって欲しい。そして、どうしてこんなに幼馴染くんへの想いが足りないかと言うとその後に起こった出来事がきっかけだった。

「なぁ、これ見ろよ」

部活が終わって帰ろうとする私の手を引く男子達。幼馴染くんの下駄箱にはピンクに包まれた本命チョコが入っていた。あ、きっとあの子だ。どんな反応をすればいいのか私には分からなかった。そのチョコを持った幼馴染くん。ニコッと笑顔を見せる幼馴染くん。私の中で何かが崩れた。その場から逃げるように学校を飛び出し、急いで家に帰った。
別に私じゃなくても良かったんだ…
そんなことを考えてまた次の日。気まづいままでまた次の日。私は幼馴染くんにどう接すればいいのかすっかり忘れてしまった。


お久しぶりです。また間が空いてから投稿するかもしれないので、その際はまたよろしくお願いします。

3/13/2023, 6:25:31 AM