老爺の姿になっている俺は
なんとしてでも
呪いをかけたアイツを見つけて
呪いを解かせる
それがどんなに残酷な手段だと言われようと…
この手をどんなに血に染めようと…
アイツが俺たち家族、俺たちの国に
したことに比べれば
“小さいこと“だろう?
復讐なんて思いは捨てろ
そう何度も言い聞かせてきた
妹と今を生きる。そう胸に刻んだ時から
ただ、
夕日に染まる空や光景
脳裏に蘇る火と血…
赤と黒…
もう1人の俺が
“捨てずにアイツらの思い知らせてやれ
アイツらの死をもって――“
これは間違いか
間違いではないか
いや
正解なんてない
俺が選ぶのは
なにか――――――――――――
“そんなの簡単だろ?“
“生きて苦しませろ“
“なぁ?そうだろう?
“もう1人の俺“
[たとえ間違いだったとしても―2人きりの旅より 「2つの兄」―]
4/22/2024, 3:50:16 PM