Ryu

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夕暮れ時、君の笑顔を思い出す。
忘れたくても忘れられない。
僕の心に刻み込まれた笑顔。
幸せそうに笑ってた。

学校で僕を見つけると、本当に嬉しそうに駆け寄ってきて、まるで寄り添うように、僕に身を寄せてきたね。
初めて屋上に呼び出されて、君の気持ちを聞かされた時、心臓が跳ね上がったのを覚えてるよ。
ドキドキして、時間よ止まれと願ったっけ。

いつも僕の温もりを感じていたかったのか、そっと僕の持ち物を持っていってしまうこともあったね。
ちょっと困ったけど、たまに思わぬところで見つけたりして、何とか学校生活は乗り切ったよ。
お茶目な君のことだから、僕とかくれんぼでもしてるつもりだったのかな。

君が友達を紹介してくれて、皆で校舎裏で話したこともあったね。
お金に困ってる子がいて、貸してあげたら凄く喜んでくれた。
僕もそんなに余裕があった訳じゃないけど、親のお金とかも使えたし、君の友達だから何とか力になりたかったんだ。

何度か、君を怒らせてしまった。
そんな時、君は全身全霊で僕にぶつかってきたね。
本当に僕のこと、想ってくれていたんだね。
君の想いに圧倒されて、僕はボロボロになってしまったけれど、最後には君が笑ってくれた。
それだけで僕は嬉しかった。
今日だけでも、救われた気持ちになれたから。

夕暮れ時、君の笑顔を思い出す。
忘れたくても忘れられない。
僕の心に刻み込まれた笑顔。
幸せそうに笑ってた。

僕を思う存分イジメて、幸せそうに笑ってた。
僕は忘れないよ。
また君に会いに行くよ。

10/17/2024, 11:54:12 AM