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不完全な僕

終わらないデスクの上に広がった
資料の山 データをコピーし
計算し入力しいつまで経っても
終わらないその上残業は、なるべくしない
様にと上司に言われていた

(はぁ~今日中に終わるのかなあ...)
どう見ても残業しても終わらない量
何故僕は、こんなに仕事を抱え込んでしまうのだろう
昔から要領が悪く真面目でつまらない人と
言われ続ける僕
そして仕事をこなすのも遅くいつもチームの皆に迷惑を掛けている。
(駄目だなあ僕って....)そうして
僕は、落ち込んでいた。


しばらくすると....
はっと僕は、目を覚ます。
(いけない眠ってしまった....
これじゃあ結局また残業になって
上司に小言を言われる)と内心で僕は、
諦めの溜息を吐く。

すると僕の横手から声がした。
「先輩 お疲れ様です!入力自分が
してみたんですけど勝手にごめんなさい
起きて早々悪いんですがミスがないか
チェックして下さい」と僕の傍に資料を
差し出す後輩
他にも....「しまったコピー機に紙が
詰まった誰か見てくれ!」
「何やってんだよ馬鹿 俺が見るから
ちょっとどけ!」

「要らなくなった紙あったらシュレッダー
掛けるからこっち持ってきて!」など
僕の耳にチームの仲間の声が聞こえた。

僕に資料チェックを頼んだ後輩が
僕にそっと耳打ちする。

「皆 なんだかんだ先輩の事が心配で
様子見に来たみたいです
皆 考える事は、一緒ですね!」とその後輩はウィンクして僕がチェックした資料を
回収してまた入力作業に戻っていった。


皆の姿を目に焼き付けて僕は思う
僕自身は、不完全で至らない所が多いけど
僕たちのチームは、....
  完璧で最高だと至らない僕でも
それだけは、堂々と胸を張って
宣言できると胸の中で確信の矢が僕に
刺さった。

9/1/2024, 1:16:09 AM