昔々、あるところに少女がいました。
少女は、家族からいじめられていました。
毎日お星様にお願いをするのです…
あの人たちが不幸になりますように、と。
月が綺麗な、ある夜
家族は、お城の舞踏会に呼ばれました。
もちろん少女は呼ばれず、いつものようにお星様にお願いをしていました。
そして、少女が目を開けると、そこには魔法使いがいたのです。
魔法使いは少女に、ドレスと馬車を与え、舞踏会に行けるようにしてくれました。
そして少女は、王子様とダンスを踊り、夢のような時間を過ごしました。
時計の針が重なったとき
少女の目には、自分の部屋が映りました。
そう、今までのことは全て幻しで
人の不幸を願う少女には、幸せは来なかったのでした。
おしまい
9/24/2025, 12:42:29 PM