「あなたは誰」
さて……会議も終わったことだから、そろそろニンゲンくんのところに戻ろうかな───ん?小さな子どもの泣き声が聞こえる!
……参ったな。
「おーい、どうしたのー?」「おとーさー、ぐすっ、びえーっ!」「……迷子かい?」「ん……えーん。」「名前は?」「しらないひとにいっちゃだめー。」「……なるほど。」
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「……と言うことがあってだね。」「まいごのこー?」「うん。連れてきてしまったんだよ。」「まいごしゃんなのねー!あしょぼ!」「あそぶのー?」「あしょぶのやー?」「んー……。」
……いや、なんで連れてきたんだよ。
「なぜか気に入られちゃったんだよ、ほら、この通りくっついて離れない!」なるほど、よく分からん……。
「⬛︎⬛︎ちゃん、あしょぼー?」「うーん、迷子くんがくっついているから難しいなあ……。」「まいごしゃん!くっつくのめんめー!」「やだ!」「ふたりとも、ケンカしないの!」「むー!」
「あーー!まいごしゃん!!⬛︎⬛︎ちゃんにぎゅーするのめめー!!」「ふーん!」「こらー!全くもー!!」
「ボクのほうが⬛︎⬛︎ちゃんのことだいしゅきだもん!」
「ちーがーう!このひと、ぼくのことすきだからここにつれてきたのー!」「はぁ……。」
「はいはい、ふたりともかわいいかわいい!お部屋で遊んでおいで?」「「はーい!」」「遊ぶんだ……。」
「ニンゲンくん!」何?「あの子を家族のもとに帰したいんだけど、どうしようか。」んなこと言われても。というかなんで自分に聞くんだよ?
「どうやら家族が本部から離れているらしくてね、直接会わせることができないんだよ。かといってここに置いておくわけにもいかないし……。」
「うーむ……あ!そういえば!」今度は何?
「保育園に行ってみようか!」保育園?「そう!保育園だよ!」「公認宇宙管理士のタマゴたちがいるところさ!」
「ただ……⬜︎⬜︎を置いていくわけにはいかないからどうしたものか……。ニンゲンくん、⬜︎⬜︎のお世話をお願いしてもいいかな?」分かったよ。「助かる!」
「それじゃあ迷子くん!行こうか───って寝ているじゃないか!」さっきまでケンカをしていたふたりはすっかり眠ってしまったようだ。
「まずはこの子たちを起こすところからだね……。」
果たしてマッドサイエンティストたちはこの子を無事に送り届けられるのだろうか……?!
To be continued...
2/20/2025, 10:11:54 AM