「雪を待つ」
真っ白い雪が何もかも覆い隠す
沢山の色は1色に、鮮やかな色はモノトーンに。
暖色は寒色に。
気温も色までも寒さを感じる。
寂しさも混じった、切ない色。
雪は全てを隠してしまいそうな気がする。
何もかも見えなくなって、何もかも消えてしまいそうな。
それが悲しくて、切なくて。
それなのに、そう思うのに。
どこかで自分も雪を望んでいる。
自分も雪に溶け込んでしまいたくなる。
覆い隠して、消して、溶かして。
何もかも白紙にして欲しくて、けれど雪を待つ私の顔は
涙で濡れていた。
12/16/2022, 9:15:57 AM