僕は編みぐるみが得意だ。
小さいものならすぐに編めるくらいには。
今日も学校で嫌な目に遭った。
いじめなんてこの学校にはないんだって。
先生は皆、隠したがるんだ。
泣き寝入りなんて、してやるものか。
帰宅した僕は編みぐるみを編む。
秘密の標本箱には、僕をいじめた連中の髪が、整然と片付けられている。
編みぐるみに、いじめっ子のひとりの髪を編み込んで、そして、完成後はどうしようか。
針をいっぱい刺しまくろうか、火に焚べてじっくりと燃やそうか。
暗い楽しみが心を満たす。
こんなことでも、しないよりはずっとマシ。
編みぐるみは僕の心の支えだ。
【秘密の標本】
11/2/2025, 11:18:34 AM