無垢。言葉自体は知っている。意味があやふやだったので、国語辞典で調べてみた。
「けがれのないこと。」
要するに、何にも染まっていない、純粋な状態ということか。歯垢(歯の汚れね)の「垢」が無いのだから、ある程度、字面で予測できる。
僕は純粋だ。……と言い切れるだろうか。純粋な人間など、いるだろうか。否。
人は誰もが汚い部分を持っている。無垢な人間などいない。どれだけ完璧に見える人間でもだ。その人間が完璧に見えるのは、多分、汚い部分を隠すのが上手い。どれだけ汚れていようと、白く塗りつぶせる人間。卑しく見える人間と完璧に見える人間の違いはそれだけだと思う。白く塗りつぶせる技術は大切だし、汚い部分を見せろというのでもない。ただ、少しくらい着色したほうが愛せるということでもある。
5/31/2024, 10:50:21 AM