らくは

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誰にも言えない秘密。それはきっと、とても後ろめたい事。誰かに知られたら、致命的な危機に陥るような。それはきっと、過去に犯してしまった取り返しのつかない過ち。誰にも言えないまま、心の中に押し込まれ、もやもやと重苦しく心を圧迫する。そこから必死で目をそらし、なんとか日常をこなすだろう。すると月日が経つにつれ、少しずつ意識から薄れてゆく。押し込めた秘密の上に固い蓋がされ、そこに何があったのか、自分でもすぐには分からない。ただ「蓋を開けてはいけない」というザラリとした気配が漂うだけだ。それすらも徐々に透明になり、蓋すら意識しなくなる。そんな秘密が心の底に隠れていないと、誰が断言できるだろうか。秘密が劇的に暴かれる日が、いつか来ないと言えるだろうか。

6/5/2024, 12:25:51 PM