佐吉智明

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30. 静かな終わり

硝子の向こうで風が吹いた
蒼い蒼い空が呻った

何も聞こえてこなかった

洋燈の火が揺れていた
生い茂る街灯が燃えていた

何も見えはしなかった

風が私の頬を撫ぜた
明い火が私を映した

何も感じはできなかった

大団円。
好い響き。

知りもしない、好い。

嗚呼、氷空を穿つ。
罅の入った心のように。
割れて割れて割れて。

――静かに散った。

12/29/2025, 1:38:27 PM