語り部シルヴァ

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『春爛漫』

目が覚めて時間を確認する。
...遅刻だ!
慌てて布団を押し退けベッドから飛び降りる。

やけに静かな朝に体を止めて一旦冷静になる。
そうだ。もう学校は終わってしまった。
卒業式も数週間前に終わったはずなのに
未だに生活習慣が身体に刻まれている。

洗面台で顔を洗ってテレビをつける。
見慣れないテレビ番組がやっていたが
面白くなかったからすぐ消した。
ここ最近時間を持て余している。
学校に行くことが無いと思うと
こうも暇になってしまうんだなと思う日々が続いている。

少し考えて外に出る準備をした。
外は眩しいくらいに輝かしく、
春の香りと桜や他の花が綺麗に咲いていた。
「...暖かい。」

暇を求めるくらいに毎日を充実できるよう頑張ろう。
着々と進んでいく季節に置いていかれないように、
僕も1歩ずつ進むことにした。

語り部シルヴァ

3/27/2025, 12:10:08 PM