耳を澄ますとテレビからクラシック音楽生の多忙な日常と超絶技巧な演奏が聴こえてくる。ボクとは違う世界。親が音楽家でもない限り解放されていない扉の向こう側。どれだけ才能があったとしても親の選択が子供の一生を作用する。もちろん当人達にしか分からない苦悩もあるだろう。だがそれでも音大生として認められていることに嫉妬を覚えてしまう。どうしても独学では辿り着けない領域にあるから。そう思うのは甘えだろうか。だが個人の限界というのも確実に存在していると思う。一部の人達に与えられた特権のように音楽を感じてしまう。耳を澄ますとボクがその場所に立っていない現実を想像して嫌になる。何もせずに携帯の音量を0にしてスマホゲームに興じている。
題『耳を澄ますと』
5/4/2026, 6:32:17 PM