白夜

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「もうこの関係を終わりにしよう」と彼は言った。
私は突然のことで唖然とした「どうして、なんで私何かした?もし直してほしいところ合ったら直すから...お願いそんなこと言わないでよ」思わず声をあらげて言った
でも、彼は私が何を言おうと答えは変わることはなかった。そして彼は、私の目の前から姿を消した
彼と別れて一年ほどたった後、私は友達の紹介である人にであったその人は浅井悠久と言う名前で、友達とはよく飲みに行く仲だそうだ。
ある日の飲み会で浅井くんがいい人いないかと友達に相談したらしく私に話がまわったそうだ
そして、私と浅井くんは最初は友達から始めて何処かに遊びに行ったりを繰り返し、浅井くんと会って一か月たったぐらいの時に「付き合ってほしい」とプロポーズを受けて私は少しためらったが「はい」と了承した。
最初は付き合うつもりはなかったし元カレの事が忘れられなかった、でも浅井くんと一緒に何処かに行ったりして浅井くんの優しさとこの人なら私、一緒に居ても不安にならないですむかもしれない思った
そして2人で同居をすることにしたその後は幸せな日々が続いた
とある日のこと浅井くんが仕事から帰ってきて、私に「ただいま、大事な話があるんだけど」と帰ってきて早々浅井くんは少し戸惑ったように私に話した「僕の友達が今病気になっててね、僕も最初はすぐに治ると思ってたんだけど、今日お見舞いしに行ったら、(本当はもう長くない)て言われたんだ、それでね治すには移植が必要なんだってそれで僕その移植受けに行こうと思うんだ」と彼は私に言った。
私は少し驚いたでも、浅井くんが友達のために頑張ろうとしているのを見て私は止めることはできなかった。
『私にも何かできることある?』と浅井くんに聞くと「こんな状況で言うのもどうかと思うんだけど僕と結婚してくださいこんな頼りない僕ですが君と共に人生を歩きたい」とまさかの結婚プロポーズだったそしてその後に浅井くんは私にこう言った「それと君と共にしたいって言うのもあるんだけどその友達にも僕たちの結婚式に出てもらいたいんだ今彼が危険な状態でまだ体が動ける状態の時に式に出てもらいたかったから、本当にごめん君を不快にさせたかもしれない」と言った。私は『こんな私で良ければ、はい。後ね今良いアイデアが浮かんだんだけど、その友達さんだけの結婚式を開くのはどう?』と浅井くんに持ちかけると「いいねそれ」と喜んでいた。そして、私達は、その友達の病院に行くことになり、挨拶をしに行った。
病室に着くとまさかの人がそこに居たそれは…
私の元カレだった
私は言葉も出なかった、そしてようやく彼がどうしてあの時別れを告げたのか、どうして理由を言ってくれなかったのか、私はその場に崩れ落ちてしまった。その姿を見た浅井くんは何かを悟ったように私を抱えながら廊下に出してくれた、「まさかあの人があの君が言っていた元カレ?」と私に優しく問いかけた、私はコクりと小さくうなずいた。元カレの事は付き合う前から話していただから浅井くんも彼の事は知っていた。でもその人が友達だったとは誰も思わないだろうましてや私も知らなかった
そして浅井くんは静かに立ち上がり病室に入っていった
気持ちが落ち着いてきた頃、彼に挨拶をしようと病室に入り少し緊張しながら顔を上げてみると笑顔で彼は待っていた。そして久しぶりにあった彼は私に「久しぶりに、○○が結婚するのか良いなぁ幸せになれよ」と無理に明るく接してくれている彼を見て私は泣きそうになった、でも私は彼が明るく接しくれてるのに(泣いたらダメ)と自分に言い聞かせていた『ありがとう、幸せになるね』と私も笑顔で言った「悠久も良い女嫁にもらって良いよなぁ、俺はこんな時だって言うのによ(笑)』と彼をいじっていた、そしてその日から二週間後浅井くんが検査を受けに行った、結果は…ダメだったらしい
その後も移植してくれる人は見つかることはなかったそれから一ヶ月後彼はこの世を去った
本当は彼がなくなる一週間後に結婚式を控えていたのだが急変して帰らぬ人となった
浅井くんも私も本当に彼には式に出てもらいたかったでもそれは叶うことはない私は式の時に読む手紙に彼の事も書いた
『○○へ 本当は○○もこの式に出る予定でしたが彼は一週間前にこの世を去りました。私は彼とは大学生の時から付き合っていました。色々楽しい思い出を一緒に作っていってこれからも一緒だと思っていました。○○は私に突然別れを告げたでもそのお陰で今の旦那さんにも会えて結婚して私は○○に恩返しをしないといけないくらいの恩を私にしてくれました。でも今は叶わないそれでも私達に今できる恩返しは○○が望んだ幸せな家庭を築いていく、それしかないと私は思いました。なので空の上から私達の幸せパワーを浴びて存分に羨ましがってください』
私は自分の思う幸せを家族に注いでいこうと思います。

7/15/2024, 1:41:58 PM