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君と最後にあった日は曇天のやけに暑い日だった。帽子の陰で時折隠れる表情がどこかスッキリとして、何かを決断したような口ぶりで。違和感に気が付かないふりを無意識にしていたのかもしれない。だって背負いきれない苦悩とかそんなもの見せられたって困ってしまう。幸せなんて与えられるほどの力があるならまず自分に使いたいぐらいだと余裕のなさが囁く。そうしていろんなことに見ないふりをするから誰からもみないふりされるんだよと去っていった君が呆れたようにおいていった言葉にも耳を塞ぎたくて仕方ない。苦しみに寄り添う君はもういない自分の苦悩と向き合いに行ってしまった。寄り添えるほど強くない、おいていかれた自分は梅雨の日を過ごしている。

6/26/2024, 12:37:53 PM