【スマイル】※長文注意
[2026年1/30〈I LOVE...〉男の子Side]
俺はあの子のマネージャー。笑顔で愛を振りまいて、今、一番ドーム公演の夢に近いと言われているアイドル。そんな一面もある彼女だが、裏では別人だ。
「疲れた!アイス頂戴!」
「そうですか。」
「冷たいな!マネージャーが冷たいってつぶやくわ〜。炎上するよ?大丈夫ぅ?」
「どうぞご自由に。」
彼女はムッとして、可愛げがない、と言いながら髪の束を解く。髪のいい匂いは少し鼻を掠める。でも、この匂い、何処かで嗅いだことがあった。
「……シャンプー変えた?」
ギグっと彼女は硬直する。あ、さっきの発言はキモすぎたか?と思いながら続く言葉を待つ。
「な、なんで分かるの…!」
「ごめんって。俺のアイスあげるから許して。」
俺は、小さな冷蔵庫を開けて、アイスを探す。そして、少し耳に入ってしまった。
「あいつに昔教えてもらった、あいつの使ってたシャンプーに変えたのに、っ」
俺の顔に熱が火照ってくるのが分かった。
それを、必死に、俺は背ける。ダメだろ。だって。相手はアイドル。ヲタクじゃないんだから。彼女は俺をからかってるだけなんだ。
「はい。バニラで良かった?」
「え、いいの!やったね。ありがと!」
満面のスマイルで言ってくれた。
そんな、アイドルのただの笑顔に、恋に堕ちてしまったんだ。
2/8/2026, 10:32:14 PM