詠み人知らずさん

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私は、そっと見るのが好き
彼の微笑む姿 悩んでいる姿
真剣に怒っている姿、透き通るような涙をポロポロと流す君
私は、あなたの全てが好き
近寄ったことも話したことも触れたことさえもないけれど
そう、ただじっと後ろの席で眺めているだけ
ただ一つの虚ろな心
私は、誰一人大切な人がいなければ
誰一人大切と思ってくれる子はいない
友達なんかもすぐ他の子に移っちゃうし
おまけに無口で、変わり者で
知ってるよ,だって私面白くないもんね
メンヘラ気質だし、テンション高いし
逆に迷惑だよね
例え、親身になって優しくても
到底誰かの一番にはなれない
駄々、一言でもいい
手を引っ張って、「こっちに来てよ」っていって、あなたは必要なのって教えて
一人だけ暗闇においていかないで
私だって暗闇が好きな訳じゃない
あの、暖かい空間に私も混ぜてよ
別に、一人だって大丈夫と思うこともある
だけど、一人だけ半額シールを張られたみたいでなんだか気にくわない
人数が奇数のクラス ジャンケンで決まる世の中
当たりと外れに別れた人間
私は、全部嫌い
「ねぇ、お母さん今日ね学校でこんなことがあったの、、、」
笑いながら淡々と話す私が嫌い
正直じゃない私が嫌い
我慢する私が嫌い
全部全部全部嫌い
「ねぇ、あなたはどう思う?」

4/2/2024, 11:02:34 AM