光と影
羨ましかった。
ずっと、ずっと、
何をやっても褒められ可愛がられるあいつが。
あいつと対比するために生まれたかのような僕は何をやっても詰られる。
褒められることもできず愛想だってない僕。
あいつが光だとすると僕は影に過ぎない。
そんな僕を気にいったらしいあいつは僕を連れて過ごした
僕の意見なんか聞かず好き勝手。
怪我をしたら2人して怒られる。
テストで百点を取ったらあいつも百点。
あいつの周りには人だかりができて惨めになる。
何で後になって僕を褒めるんだ。あいつにしか認められないと証明してるようなものだろうが、
だんだんあいつだけが大きくなって、僕は群衆に紛れる。
何一つとして変わらない生活を送った僕の片割れは呪のようにこのディスプレイの向こうに姿を見せる。
身を分けた二人なのに。なぜこんなに僕だけ惨めなのだろう。
強すぎる光に焦がされて影は消滅するべきなのかも知れない。
影の一つにもなりたくない僕はもうあいつの引き立て役にもなれない。そんな僕に存在意義はあるのだろうか。
所詮影は光によって存在するものだから。
10/31/2025, 5:19:27 PM