#1 【太陽】
ある宇宙に、惑星らと仲良くなりたい、人見知りの真面目な太陽がいた。
太陽はそのために血の滲むような努力をした。
でも、太陽の願いは叶わなかった。
どれだけ宇宙を照らしても、
どれだけ頑張っても、
みんな太陽を敬遠してしまう。
太陽が眩しすぎたから。暑すぎたから。
太陽は悲嘆にくれた。
優しい月が羨ましかった。
惑星たちからの人気者。
太陽はどれだけ頑張っても、月にはなれなかった。
ある時、月が太陽に言った。
「あなたのおかげで、私は惑星のみんなに優しい光を与えられます。本当に、いつもありがとう」
それから、太陽はずっと、その宇宙の惑星たちと、一つの衛星のために、灯りをともし続けている。
8/6/2024, 1:22:09 PM