気分屋の現実逃避日記

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   桜が踊る日、禁断の恋に触れた。
   貴方と同じ歳ならばと、そう想う。
   幾度、想おうがなんら変わらぬ。
   手を差し伸べれば、木漏れ日が溢れ、
   雪の結晶は、貴方に逢う度に溶けた。
   それを嘲笑う鐘(チャイム)の音は、
   再び桜が踊り出すよりも先に、
   貴方との別れを告げさせた。
   

              【鐘の音】#7

8/5/2023, 2:28:34 PM