【まだ見ぬ景色】
愚問。
目を覚ました明日は既にまだ見ぬ景色だ。
…などと終わらせるのはつまらないので。
この世にはまだ見ぬ景色は数多い。
私がどう生きるかで見に行ける景色のルートは数多に分岐する。
連休明けの明日の仕事をサボり、電車で知らぬ地に行けば“仕事をサボれた上に”まだ見ぬ景色を見ることができる。一挙両得である。
そうはいかない生真面目な私は、その景色をいつ見ることができるのだろうか。
見に行けないまだ見ぬ景色はもうひとつ。
過去の景色だ。
私の父母が見ていた風景は雨風をうけたように流されてしまい、現在は見る影もない。
私が生きているこの景色も、いつかはきっと死んでしまう。
残しておけない景色を記憶に焼き付けよう。
この景色を語り継ごう。
まだ見ぬ未来へ。
この喜びも苦しみも、全てをありのままに。
一度しか見れない景色は憧れるが寂しい。
私はずっと見られる景色を大切にしたい。
1/13/2025, 12:17:28 PM