ぽすぃ

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一年前

キラキラしていた。何もかも。

ただ美しいと思い、時を過ごしては。

思い出し。

今更ながら思うのだ。

あの時間を返せとは言わない。

ただ、

…一人侘(わび)しいだけだ。

振り返っては美しく見えた私の過去も、

いつかは苦痛の代物。

経年劣化…経年変化?にて、

今を貶める道具と成り、私に降り注ぐ。

過去はあんなに良かったのに。

前は前はと、呟いては、

過去の美しさは、

今を悪く苦痛と錯覚させる為の幻覚だと知る。

あの時の私には苦痛だった筈。なのだが?

…こんな事では、行けないな。

苦痛ばかり等…それこそ幻想に均しい…。

今有るこの小さい美しさを見ずに、

暗い大きな洞穴をわざわざ自分から意気揚々と見るなど…

…私は何をしていたのだろう…

過去は今の己を写す鏡だ。

卑しい願望が過去を美化、

もしくはより悪く陰湿に暗暗(くらくら)しく。

今を物悲しくさせる根拠に成り得る。

逆に今を美しく感じるなら、

過去をありのままで見れるとしたら。

それは、

過去を美化せずとも良くなったのでは無いか?

今の自分は過去の積み重ねと言う事を、

今までの自分を理解し、

今も過去も、

何もかも受け入れられる精神力を持つ、

何よりも知った者に成るのだろう。

…私は何処に成るのだろうか。

ゆらゆらと揺れる心は続く…

6/17/2022, 8:58:41 AM