君と
「ねぇねぇ ちょっと散歩しに行かない?」
「はぁ、散歩?」「そう散歩」
時計の針は十二時を指していて
今も回り続けている。
彼は何言ってんだこいつ みたいな顔してこっちを
見てから重い身体を動かす様に
ゆっくりと立ち上がって、
カギをポケットに突っ込み玄関まで歩いて行った。
頭にハテナマークを浮かばしながら彼を見ていると
「おい、行くんじゃねーのかよ」
なんて声が聴こえて瞬きを沢山してマヌケな顔を
してしまった。
「何マヌケな顔してんだ早く行くぞ」
「ふふ、笑ハイハイ今行きますよー」
「行くけど玄関から顔を出すの辞めてね怖いから」
冗談を言いながら玄関へ向かう
夏になったばっかりだが外は蒸し暑く汗が出る
「おい、こんな暑い中どこに散歩するんだよ」
「それはまだ秘密〜」
「はぁ?教えろよ」「やなこった」
イライラした様な顔をしてるけどそれでも素直に
着いてくる彼
でも警戒心と言うか危機感が無いと言うかどちらでも良いが場所も教えないと言ってるやつにノコノコと
ついて来るから心配になる。
目的地に着くまで最近あったことを話しがら目的地に向かう。
「あっ着いたよ」「海、?」「そう海」
「来てみたかったんだ」「ぁ?来た事ねーのかよ」
「ふふ、笑そう言う意味じゃないよ」
「′′君と′′来たかったんだ」「俺と?なんで」
「ん〜深い意味はないけど、ここお気に入りなんだ」
「お気に入り?」「そうお気に入り 良く来るんだここの海。夜に来ると海がキラキラしてるんだ。その景色がお気に入りなのと、疲れを癒してくれるんだこの海は」「、、、なんか分かる気がする」「でしょ?だからお気に入りなんだ」「でもなんで俺となんだよ」「君も来ればもっと疲れを癒してくれるからかな?」
「、、そうかよ」
彼は顔を真っ赤にして照れてた。
「また2人で来ようね」「そうだな」「約束だよ」
「僕との約束忘れないでね」「忘れねーよ」
「ホントかな〜笑」「うるっせ」「笑笑笑」
君との約束は絶対に忘れないよ。
だから君も忘れないでね。
また一緒に来ようね。
The End
此方のお話は一人称を入れていないので女性なのか男性なのか分からないかも知れませんが、女性として読むのと男性だとして読んでみるのでは見えからが違うかもしれないので交互に読んでみても良いかも知れません。此方のお話を1度友人が読んだのですが女性だと思って読むと恋愛系なお話に見え、男性だと思って読むと友情のお話に見えると言っていました。
人それぞれ見え方は違いますので感じる物は違うかもしれません。
4/3/2025, 4:44:19 PM