書く—書いた記録

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「ふーん、曇りじゃないんだ」
「そう。日が上に付かない漢字のほうの雲り」

あいづちを打ち、ちょっと間が空いてしまったが返事をする。ちょっとドキッとした。実は言葉のを意味を調べたことがあるのだ。

「詳しいんだね。漢字」
「まあ、文学とかやってたしね」

「でも天気の時はどっちでも良いんでしょ?使い分けとかよくわからないけど」

「うん」
「あ、でも、天気予報のときとかは上に日が付く曇りを使う決まりとかがあって」
「それでちゃんとルールがあるみたい」

とちょっとまくしたてる。まるで後ろぐらいことがあるみたいじゃないか。ちょっと失敗したかな?

「ところで」

ドキッ。

「え、何?」
「冷蔵庫の……」

「みなまで言うな」

怒られそうで涙が出そうなくもり空。


お題『雲り』

3/23/2025, 8:09:45 PM