霜月 朔(創作)

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星座


ボクは独り、夜空を見上げた。
星たちは、何時も変わらず、
優しく、静かに瞬いてた。

夜空に一つずつ輝く星も、
線を繋げば、星座になって、
皆、誰かと繋がってる。

なのに。
ボクは…独りきり。
冷たい夜風が頬を撫でる。

何時か、ボクも、
誰かと繋がれるのかな?
こんなボクでも、
誰かの一部になれるのかな?

頭上に煌めく、星座みたいに、
誰かと形を成せるなら。
そんな、願いを抱いて、
星空を眺める。

見上げた空には、大熊座。
北斗七星を指でなぞる。
遠くで、誰かが、
同じ星を見てる気がした。

ボクは一人じゃない。
そう信じて。
そう信じたくて。

ボクはそっと、
夜空に手を伸ばした。

10/5/2024, 6:21:38 PM