夜が明け 祈りも虚しく 日が昇る
そして今日もまた 知らない誰かに憎まれる
出来るなら お前とだけは 遭いたくない
だけどお互いに 顔と名前を教えたから
見付けたら お前だと判ってしまう
それが怖くてさ 震えた身体を丸めた
時が来た 俺は神には祈らない
弾倉に弾をこめる 遠いふるさとを想いながら
人は何故 争い合うものなのか
未だに帰りを待つ 人は過去を彷徨っている
靴を鳴らす 死の匂いが満ちた場所へ
せめて天使らよ 彼らを導きたまえ
迸る赤き水面が 波紋を描いている
煙の向こうに立つ 人影を無理矢理恨み
俺は指先に 力を入れて撃ち放った
瞬間に悟ったんだ それがお前だって事に
ああ、何もないかのように 日は沈む
掌にこびりつく 罪を数えて 床に就く
今日も生き残れた
3/10/2025, 6:14:11 PM