宮平和実

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「こっちに恋」「愛に来て」

 高校の教室で、みんなが帰宅し終えた後に私は、クラスの日直日誌を書いていると、彼氏からLINEでメッセージがきた。
 画面を見ると、
「こっちに恋」と書かれていた。
 私は今、学校で流行りのやつだと思った。
 友達との話で、話題に上がったから私も彼としてみたいなぁと思っていた。
 私は、「愛に来て」と返信した。
 「今、学校中のカップルで流行っているから、君にLINEでメッセージを送ってみたよ」と彼氏から返信がきた。
 教室のドアが開いた。
 「愛に来てって君が言ってたから来たよ」
 彼氏がそう言いながら私のクラスの教室へ入った。
 彼氏が私の席の前に、来た。
 「日誌、書き終わった?」
  彼氏が、首をかしげながら言った。
 「うん。終わったよ。教室の鍵を閉めて、職員室に鍵と日誌を渡したらおしまい」
 私は日誌と自分の荷物を持ちながら言った。
 「じゃあ俺もついていくよ。一緒に、下校しようよ」
 「うん!ありがとう」
  私は、教室の鍵を閉めながら言った。
  鍵と日誌を職員室に渡した私達は、下校した。

 下校途中で、2人並んで歩きながら私達は、話す。
 「そういえば、さっきの流行りのメッセージを送り合ったカップルは、幸せになって別れないってジンクスがあるみたいだよ。友達が言ってた」
 私は、友達と話した事を思い出しながら言った。
 「うん。友達から聞いていたから、知っていたよ。だって君と幸せになりたいし、別れたくないからさ」
 彼氏は頬が赤くなりながら言った。
 「そうだったんだ。ジンクスは知らないだろうと思っていたよ。照れてるの、可愛い!」
 私は、言った。
 「可愛いっていうなよ」
 ぶっきらぼうに彼氏は言った。
 さらに頬が赤くなった彼氏だった。
 「私も君と幸せになりたいし、別れたくないよ。これからも楽しい事や色々な事、一緒にしたいし、何か困っていたら二人で乗り越えたい。これからもよろしくお願いします!」
 私は、自分の気持ちを彼氏に伝えた。
 「うん!こちらこそよろしくお願いします!」
 彼氏は、大きく頷き、言った。 
 向かい合ってお辞儀をした。
 私達は、また、歩き始めた。
 彼氏は、手を繋いだ手を強く握った。
 私も手を強く握り返した。
 
 

4/25/2025, 3:09:54 PM