その日、いつもよりやけに強い風が吹いていたのを覚えている。木々が揺れ動き時々葉が散ってゆくその下で、僕らはいつも待ち合わせをした。ここの景色は来る度少しづつ変わっていき、何時だって季節の移り変わりを感じさせられた。来る度に、これが最後になるかもしれないとお互いに思うけれども、いつも君は次を信じて僕と約束するのだ。初めてあった日も、約束を初めて持ちかけてきたのも、僕がこうやって生きようと思えたのも、いつも君がきっかけだったんだ。[始まりはいつも]
10/21/2023, 7:45:22 AM