私は心の冷たい人間です。
私はそう思うことにした。
私の正しいと思う優しさや倫理は、誰にも共感されなかった。
されたとしても、それは偽りだった。
時にそれは人によっては直視しがたい現実を目の前に突きつけるもので。私はしばしば人の怒りを買った。
私は騙されて、怒りを買って、罰としてほとんどのものを失った。
それは正しい行いです。自信を持って。
しかし私の心はすり減っていく。
期待や見返りを求めて苦しくならないために、私は感情を殺した。
私は本来、好奇心旺盛な性格で、よく動いて、よく喋る。友人に呆れられるほどに。
けれど、感情を殺す時間が多くなればなるほど、私は元に戻る方法が分からなくなる。
思い出しても、元に戻っていいのか悩む。
感情を殺しておいて、無邪気な私に戻るのは、抵抗があった。
なぜなら、感情を殺している間の私は、自分の心を守るのに手一杯で、相手のことなどなにも考えない冷たい人間なのだから。
それなのに、そんな冷たい人間に、優しくする人が現れる。
冷たい人間からは、人が離れていくのが普通なのだ。
いたとしても、それはみんな詐欺師だった。
ただ、私はもうなにもかも奪い尽くされて、なにも持っていない。
価値のない人。
10/2/2024, 6:47:27 PM